欧州司法裁判所の先行判決に関する投資仲裁裁判所の照会権限
pages 191 - 205
ABSTRACT:
2004 年および2007年に新加盟国がEU加盟を果たした結果、加盟国間の二国間投資協定（BIT）のポートフォリオが大幅に増加した。これらのBITはEU法と重複しているため、BITに基づいて設置される投資仲裁裁判所がBITを適用する場合に摩擦が生じる。EU法の統一的適用を確保するために、これらの裁判所も欧州司法裁判所に先行判決を照会する権限を持つべきである。
about the authors
ROWAN LEGAL法律事務所パートナー。国際商事仲裁および投資紛争の分野で豊富な経験を持つ。投資紛争や国際商事仲裁手続で政府や企業を代理するチームに所属。
ROWAN LEGAL法律事務所パートナー。投資紛争、国際商事仲裁、様々な代替的紛争解決の分野で豊富な経験をもつ。国際商業会議所（ICC）、国際投資紛争解決センター（ICSID）、ストックホルム商業会議所仲裁裁判所（SCC）、国連国際商取引法委員会（UNCITRAL）などの様々な規則の下で、投資紛争では政府の利益を、国際商事仲裁手続では多国籍企業を代理するチームを率いる。現在、チェコ共和国経済会議所・農業会議所付属仲裁裁判所で、.czドメイン紛争の仲裁人を務める。
